ヨーグルトの賞味期限切れ!食べても大丈夫?徹底検証!!
腸内フローラだったり、免疫力向上だったり、色々と体に嬉しい効果が知られるようになったヨーグルト。
新しい機能を聞いて、「毎日食べよう!」と思って買って帰ったのに
気がついたら賞味期限が切れていた。。
ヨーグルトは発酵食品で初めから酸っぱいので、匂いや味から傷んでいるのかどうか分からないですよね。
そこで、賞味期限が切れたヨーグルトは食べても問題ないのか?
徹底調査しました!
すると、意外に長持ちすることが分かりました!!
その他、ウソ情報も見つけたので、順にご紹介します。
目次
ヨーグルトの賞味期限の実際
市販されているプレーンヨーグルトの賞味期限は購入時点で2日~13日でした。
結構バラつきがありますね。
平均するとだいたい6日程度といったところです。
製造した時に賞味期限が印字されるので、
お店では古いもの、新しいものがあれば、賞味期限にバラつきがあっても仕方ないですよね。
でも、製造した時に印字する賞味期限は、商品によってバラバラなのでしょうか?
賞味期限の設定方法
そもそも市販のヨーグルトの賞味期限って、どうやって設定されているのでしょうか?
食品の賞味期限はメーカーが独自に設定します。
食品の種類によって規則がある訳ではありません。
旧厚生労働省(現、消費者庁)の考え方は、
「品質にトラブル(食中毒とか)があった場合はメーカーの責任」
と、していますので、メーカーとしては賞味期限は短ければ短いほど責任は少なくなります。
賞味期限の改ざんなどの食品業界のスキャンダル以降、消費者庁も賞味期限の設定方法のガイドラインを出しましたが、
「賞味期限の設定には、ちゃんと根拠を示すデータを残すこと」という程度だったので
結局は、賞味期限は食品メーカーが独自に設定する事に変わりはありません。
そして、製造後どのくらいの期間を賞味期限としているのか、消費者には分かりません。
お客様相談室などに個別に調査すれば教えてくれるメーカーもあるかも知れませんが、
基本的には分からないのです。
ヨーグルトの賞味期限にまつわるウソ
実際に調査してみると、色々な情報が飛び交っています。
ちゃんと調べてみる中で、気になるものを挙げてみました。
賞味期限切れのヨーグルトはカレーやパンケーキなど、加熱して食べれば大丈夫
「加熱したら大丈夫」というのは、食中毒の原因となる細菌を減らす考え方です。
ヨーグルトの場合は乳酸菌以外の菌が入らないように厳重に管理されてつくられているので
そもそも雑菌は入っていません。
そして、万が一雑菌が混入しても、乳酸が多く含まれているので雑菌が増えにくいです。
ですので、加熱するから大丈夫はウソです。
無理に加熱して食べなくても、そのまま食べても問題ありません。
ヨーグルトを冷凍保存
賞味期限がもうすぐ切れそうなのに多量にある場合、冷凍保存しましょう!
というのは、ウソです。
ヨーグルトを冷凍して解凍すると、
シャバシャバになったり、ダマダマになったりします。
あの滑らかな舌触りこそがヨーグルトの美味しさなのに
その食感を完全に失ってしまいますので、冷凍はしないでください。
ヨーグルトの本当の賞味期限
賞味期限から日にちのたったプレーンヨーグルトはどうなるのか?
実際に検証したデータを参照するしかありません。
その結果、風味や見た目、口当たりなどの項目をチェックしたところ
賞味期限を30日過ぎてもほとんど劣化していない結果となりました。
もちろんそのまま食べても、お腹を壊すようなこともなく
問題はありませんでした。
参考:東北女子大学・東北女子短期大学紀要 52号 p29
:日本官能評価学会誌 Vol.14 No.1 p40 (2010)
ご覧の通り、ヨーグルトはとても安定した食品なのです。
なのに、極端に短い賞味期限の設定になっているのは何故でしょう?
恐らく、ヨーグルトを製造している会社はほとんどが乳業なので、
賞味期限が1週間程度の商品の取り扱いが得意なのでしょうね。
なので、賢い消費者は、賞味期限が短くなったヨーグルトを安く購入して
冷凍などせず、そのまま30日以内を目安に美味しく頂きましょう!
ヨーグルトの賞味期限の注意点
上記のヨーグルトの賞味期限に関する記載は、
未開封のプレーンヨーグルトの場合に限ります。
フルーツ入りや風味を調整しているヨーグルトの場合は検証されていません。
特に、フルーツ入りの場合、フルーツは無菌では無いため賞味期限を過ぎると危険です。
また、開封後は空気中に漂っているカビや酵母がヨーグルトに混入する可能性があります。
カビや酵母はヨーグルトの酸性条件でも、冷蔵庫のような温度でも繁殖します。
カビが増え始めるのは3日くらいかかるため、開封後は3日を目安に食べきってください。
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