卵の賞味期限切れは大丈夫!正しい保存方法と注意5か条
生卵って、直ぐに腐ってしまうイメージがあるせいか
賞味期限が切れた卵を食べることはとても危険なように思われがち。
でも、生卵は生きているので保存の方法さえ間違わなければ、
意外と賞味期限後でも食べられる、日持ちのいい食材です。
しかし、保存上の注意5か条があります。
割った卵の使用期限などお悩みを科学的に調査してみました。
目次
卵の賞味期限について
生卵の賞味期限の意味
卵に付けられている賞味期限を「食べても良い期限」と思っていませんか?
卵の場合、「生でも安全に食べられる期限」という意味なのです。
卵の保存上の大敵は「サルモネラ菌」です。
サルモネラ菌が体内に大量に入ると食中毒を起こしてしまいます。
なので、
賞味期限 = サルモネラの増殖が起こらない期間
という意味なのです。
賞味期限が過ぎたとしても、「生食は念のためやめておきましょう」という意味ですが、
逆に、「加熱(75℃・1分)したら食べても大丈夫」という意味でもあります。
卵の賞味期限の設定方法
卵でサルモネラ菌が増殖しない安全に食べらる期間は、温度に非常に影響されます。
ですので、下の表のように季節ごとの平均気温から保存期間を定めています。
季 節 |
平均気温(東京) |
安全な期間 |
|
夏 期 | (7~9月) |
27.5℃ |
採卵後16日以内 |
春 秋 期 | (4~6月、10~11月) |
22.5℃ |
採卵後25日以内 |
冬 期 | (12~3月) |
10.0℃ |
採卵後57日以内 |
冬場だと、2ヶ月以上も生で食べられるなんて、非常に長持ちな食材ですよね。
しかし、夏場だと、2週間程度しかもたないんです。
賞味期限表示の業界ルール
しかし、季節や気温に応じていちいち賞味期限の日数を変更するのは手間です。
また、パックする度に、採卵後の日数を管理するのも大変です。
ですので、一般的に「パックした日から2週間(14日)を賞味期限」
としているところがほとんどだそうです。
本当の賞味期限
そう考えると、夏場以外はかなり余裕を持った賞味期限設定となっています。
春・秋 : 賞味期限後 1週間
冬 場 : 賞味期限後 1ヶ月
は、生で食べても大丈夫!ということになります。
もちろん、実際に賞味期限切れの卵を食べる際には、念のため
臭いや色などに変質がないかを確認してからにしてくださいね!
正しい保存方法
卵は保存温度に敏感ですので、買ってきたら直ぐに冷蔵庫に入れましょう。
しかし!その時にやってはいけないことがあります。
①水洗いしない
日本で流通している卵のほとんどはすでに洗浄、殺菌済です。
更に家庭で水で洗ってしまうと、
クチクラ層が剥がれて菌が入りやすくなります。
②結露させない
夏場などは、冷蔵庫から出しておくと結露することがあります。
卵のからは呼吸したりするために微細な穴があいています。
結露すると、その穴から雑菌が水とともに侵入しやすくなり、
傷みやすくなります。
一度結露した卵は冷蔵庫に戻さずに、そのまま使ってしまいましょう!
③ヒビや割れた卵は直ぐに使う
卵の殻が割れてしまうと、途端に細菌から防御する力が弱まります。
割った卵の期限は冷蔵庫で1~2日といったところでしょうか。
決まったルールがある訳ではありませんが、確実に割る前より傷みやすく
日本で起こる食中毒はこの割った後のとき卵の管理不足によるものです。
知らない間にヒビが入ってしまったりしないように
パックのまま冷蔵庫に入れるのがお勧めです。
④卵は尖った方を下に
卵は尖った方を下にして生まれてくるため尖ったほうが強度があります。
そのため、パックは尖った方を下に並んでいます。
不用意なひび割れを防ぐためにもパックのまま保存が良いです。
また、丸い方には空気が入っている気室があり、
こちらを下にして保存すると、卵の黄身が気室が接触して
そこから細菌が入りやすくなると言われています。
⑤ゆで卵は意外ともたない
硬くゆでた卵は冷蔵保存すれば2~3ヶ月もつとも言われていますが、
家庭では10℃保管で殻にヒビのない場合3~4日、
ヒビがいつ入ったの分からないものは食べるのを控え、
殻を剥いたものはその日のうちに食べた方が良いと思っておきましょう。
まとめ
身近な卵ですが、調べてみると意外と長持ちする食材です。
賞味期限後でも加熱して食べられます!
正しく保存し、賞味期限について正しく認識して、
安全に無駄の無いように食しましょう。
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