シールド乳酸菌とは?デニーズのドレッシングにも!?
シールド乳酸菌って聞いたことありますか?
乳酸菌は色々あるけれど、気になる名前の乳酸菌ですよね。
そして、それがあのファミレスチェーン、デニーズでも食べることができるそうです。
一体どんな乳酸菌なんでしょうか?
シールド乳酸菌とは
シールド乳酸菌とは、あの森永乳業株式会社が開発した乳酸菌です。
正式にはシールド乳酸菌 M-1というようです。
「シールド」とはこの乳酸菌が体内の免疫力、特にインフルエンザなどの
ウイルスに感染するのを防ぐ力を高め、
まるで盾のように働いてくれるところから、森永乳業㈱が商標として付けた名前です。
商標はわかりやすい愛称のようなものですが、
乳酸菌本来の名前は「ラクトバチラス パラカゼイ」です。
人由来の乳酸菌です。
生きた菌と死んだ菌
乳酸菌は「生きていないと意味が無い」と思われている方も多いかも知れません。
死んでいると言われるとイメージがあまり良くありませんが、
乳酸菌の場合、増える能力があるかどうかが「生きている」「死んでいる」と言っているに過ぎないので、
乳酸菌が生きている食品では、発酵がどんどん進んでしまい、風味が安定しません。
また、乳酸菌はおなかの中で増えて働くというよりも、
自分自身が持っている腸内フローラによい刺激を与えると考えたほうが良いので、
殺菌処理をして、増える能力を失った乳酸菌でも免疫系への働きかけはちゃんとしてくれます。
そして、このシールド乳酸菌は、様々な食品に配合できるように殺菌処理された死菌体です。
デニーズでもシールド乳酸菌が食べられる
デニーズでは、2016年9月よりこのシールド乳酸菌入のドレッシングを全店に導入しています。
ドレッシングの味は4種類。
「ハニーマスタード ドレッシング」
「にんじん ドレッシング」
「4種チーズのシーザー ドレッシング」
「ピーチ ドレッシング」
いづれのドレッシングにも15ccあたり1000億個分のシールド乳酸菌が配合されています。
サラダからビタミンをドレッシングから乳酸菌を摂ることで
インフルエンザと戦う力も相乗的に高まることを期待しているようです。
森永乳業㈱の懐の深さ
実は森永乳業は、ビフィダスヨーグルトというブランド製品があります。
ビフィダスには「ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536」というビフィズス菌株を持っています。
どの乳業メーカーも独自の乳酸菌株の研究を行ってきています。
例えば、明治乳業の場合、
研究で見つかった乳酸菌の働きを活かして新しい商品展開をしています。
たとえば、R-1ヨーグルトやPA-3ヨーグルトなどです。
しかし、森永乳業は自社ブランドは「ビフィダスヨーグルト」だけです。
森永の研究成果で機能性があることが分かった菌株は原料として他社に販売しているのです。
森永が作った乳酸菌を他の食品メーカーに販売して、他社ブランドの商品として販売されます。
実に、森永乳業の懐の深さを感じるところですね。
しかし、ちゃっかりしているのはこのシールド乳酸菌という名前は使わないといけないようです。
実際にこのシールド乳酸菌は、今回のデニーズでの使用の前に
永谷園から発売されているお味噌汁、その名も
も発売されています。 ネーミング、そのまんまですね。
まとめ
シールド乳酸菌は森永乳業が独自に開発した免疫力を高めて、インフルエンザなどの感染症予防を期待して食品に利用されています。
森永乳業が開発しましたが、他の食品メーカーへ原料として販売しているので、今後も色々なメーカーの商品でシールド乳酸菌を見かけるかもしれません。
乳酸菌は死んでいてもちゃんと役割を果たしてくれるという事も合わせて知っておいてくださいね。
[…] 【記事】シールド乳酸菌とは?デニーズのドレッシングにも!? […]