麦茶の効能の真偽を調査!カフェイン・フリー?栄養効果は?
夏の飲み物として定番の麦茶です。
喉が渇いている時には、冷やした麦茶は最高ですよね。
そんな麦茶に効能があるなんて、考えてもみなかったんじゃないでしょうか?
実は色々な効能があると言われていますが、
その中でも根拠がありそうなものをよりすぐりでご紹介します。
また、麦茶の特徴や栄養成分、そして注意点などについてまとめました。
ちなみに、麦茶とはと麦茶は名前は似ていますが、全く別ものです。
はと麦茶の効能はまた凄いので別に紹介します。
麦茶の栄養成分は?
麦茶の栄養成分を見てみると、99.7%が水分。
栄養成分と言えるビタミンやミネラルは麦茶には含まれていません。
麦茶の元である麦にはビタミンやミネラルは含まれていますが、
麦茶ともなると、栄養素はほとんど出てきていません。
だからと言って、麦茶は単なる水分補給の飲み物ではないんです!
麦茶の効能
麦茶の効能を調べてみると次のような6つの効能がヒットしてきます。
・利尿作用
・便秘解消
・血液サラサラ効果
・胃粘膜保護作用
・がん予防
・虫歯予防
これらを、「へぇ~、凄いなぁ」と信じて、おいしい麦茶を有り難く飲むのは
それはそれで良いのですが、栄養素がほとんど無い麦茶にそこまで効能を期待してイイものか?
職業柄気になってしまいます。
そこで、麦茶はどのくらい効能が検証されていているのか調べてみました!
実証されている麦茶の効能
正直、調べてみるまでは、麦茶は香ばしい麦の香りの付いた水だと思っていました。
ところが、ただ水を飲むより麦茶を飲んだ方がいいこともあることが分かりました。
麦茶の実証されている効能は次の二つです。
1. 抗酸化効果
2. 血液サラサラ効果
麦茶の抗酸化作用
麦茶には栄養成分では無くても健康にいい成分が含まれています。
それは、焙煎した大麦由来のポリフェノールたちです。
緑茶やウーロン茶などとは全く違うポリフェノールです。
2010年に発表されている最新のデータでは、カフェ酸とフェルラ酸がその抗酸化作用の本体だと示されています。
麦茶の抗酸化作用が、夏の紫外線や疲労で酸化ストレスを癒してくれていたのかも知れません。
その他にも、多くのポリフェノールの抗酸化作用が報告されています。
カテコール、没食子酸、ゲンチシン酸などです。
麦茶の血液サラサラ作用
こちらの作用はもっと直接的に実際に水と麦茶を飲んだ時の血液の状態の違いを比べた結果が出ていました。
2004年にカゴメが発表した研究結果です。
その報告によると、水を飲んだ時より同量の麦茶を飲んだ時の方が血液がサラサラだった事が示されています。
しかも、その有効成分は麦茶特有のあの香ばしさの成分であるアルキルピラジンだという事まで示されていました。
麦茶にほんのわずかしか含まれていないピラジンでも、有効に働いてくれているのです。
暑い夏に汗をかいて、体内の水分が奪われてドロドロになりがちな血液を
麦茶は水分を補給できるだけではなく、更に血液をサラサラにしてくれていたなんて。
地味ながらなかなかイイ働きをしてくれていたんですね。
麦茶が愛用される訳
緑茶やウーロン茶が脂肪分解作用などで一躍注目される中で、麦茶が愛用されているのは
体に優しい飲み物だからです。
緑茶やウーロン茶にはカテキンやカフェインが含まれていますが、
それはそれなりにいい働きをしてくれるものの、赤ちゃんや妊婦さんには刺激物の類になります。
その点、麦茶にはカフェインは含まれていませんし、
含まれるポリフェノール類は野菜や果物に含まれるポリフェノール類に近いので
安心して飲めるお茶です。
実は、日本ではお茶が中国から伝来するずっと前、縄文時代からお茶として親しまれてきたとも言われています。
長い歴史に裏付けられた麦茶の安全性。
自分の子供たちもずっと麦茶で年中水分補給をしています。
麦茶の注意点
自分たちが子供の頃、夏の母親の日課は、麦茶を毎朝煮出すことでした。
「麦茶は足が早いから、昨日の麦茶は飲んじゃダメ」
これは、迷信ではなくて本当なのです。
穀物の煮出した汁である麦茶はほぼ中性。
格好の微生物の繁殖の場になりかねません。
ポリフェノールが含まれているものの緑茶のカテキンほど制菌作用は強くありません。
しかも、微量ながら溶けだす大麦の栄養素は微生物が繁殖するには十分な栄養素です。
それゆえ、麦茶は日を越さず毎日新しいものに作り代えるのは安全策としては理にかなっています。
どうしても作り置きしたい場合は、
沸騰させたヤカンの蓋をしたまま(注ぎ口もアルミホイルなどで蓋をする)冷やして下さい。
雑菌は空気中の上から降ってくると考えれば良いので、
沸騰して殺菌した麦茶に蓋をしておけば、ほぼ無菌状態を保てます。
それでも、何度もついで飲む時に雑菌が入り込む可能性があるので
必ず冷蔵庫保管して、2日程度で飲みきって下さい。
まとめ
栄養価としてはほとんど水分である麦茶。
それでも、古より伝わる麦茶には夏にのむにはふさわしい効能があることが分かりました。
ただ、冷たくて美味しいだけでも良いのですが
毎日作ってくれている母の気持ちにも感謝しながら飲んでみた方が
より効能を感じられるかも知れませんね!
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