モロヘイヤの旬と効能!その凄い栄養を簡単に摂れるスープレシピ!
最近ではスーパーでもよく見かけるようになったモロヘイヤ。
エジプトからやって来た野菜として紹介されていますが、原産国はインド。
アラブ語でモロヘイヤとは、「王様の食べる野菜」という意味。
謎の多い野菜だけに、色々調査をした結果をまとめてみました。
目次
モロヘイヤの旬
モロヘイヤの旬は夏です。
モロヘイヤは非常に生命力の強い植物で、夏の強い日差しを受けて勢い良く成長します。
7月から9月にかけて、葉を切り取って収穫しても次から次へと葉を生やします。
購入する際にはみずみずしい緑色をしていて、あまり茎が太くて固くなっていないものを選びましょう!
モロヘイヤの効能
モロヘイヤの名前の意味やクレオパトラも食していたなどと言われているので、
さぞかし物凄い効能があるのではないか!?と期待が膨らみますが
文献調査をしてみると意外と研究報告例は少ないです。
もしかしたらこれから研究を進めていけば意外な発見があるかもしれません。
既存の研究報告例をご紹介します。
モロヘイヤのネバネバは糖の吸収を抑える
Int J Vitam Nutr Res. 2005 Jan;75(1):39-46.
Jew’s mellow leaves (Corchorus olitorius) suppress elevation of postprandial blood glucose levels in rats and humans.
「モロヘイヤはラットとヒトの食後の血糖値の上昇を抑える」
モロヘイヤに含まれるネバネバ成分は水溶性の食物繊維です。
このネバネバ成分とブドウ糖を一緒に食べた時、体へのブドウ糖の取り込みが抑えられていました。
ブドウ糖をネバネバ成分が包み込んでいるので吸収を抑える働きをしているようです。
モロヘイヤのポリフェノールは肥満を予防する
Eur J Nutr. 2011 Mar;50(2):127-33.
Antiobesity effect of polyphenolic compounds from molokheiya (Corchorus olitorius L.) leaves in LDL receptor-deficient mice.
「LDL受容体欠損マウスにおけるモロヘイヤ葉のポリフェノール化合物の抗肥満効果」
モロヘイヤにはネバネバ成分の他にポリフェノール類も多く含まれており、
体内の酸化ストレスを抑える作用や肝臓での脂質代謝を亢進する作用が確認され、
モロヘイヤの葉を食べることは肥満改善に役立つ可能性があります。
モロヘイヤの凄さは栄養素にあった!
モロヘイヤは通常、軽くゆでてアクを抜いてから食べます。
お浸しなどが一般的なので、お浸しの1食分(30g)のゆでたモロヘイヤの栄養素の充足率のランキングを示します。
ここでいう充足率とは、30歳未満の成人女性の1日に必要な栄養素をどれくらい満たしているかを%で表しています。
1位 ビタミンK (329%)
2位 ビタミンA (25%)
3位 ビタミンE (15%)
4位 マンガン (9%)
5位 葉酸 (8%)
6位 銅 (8%)
7位 カルシウム (8%)
8位 食物繊維 (6%)
9位 パントテン酸 (5%)
10位 ビタミンB2 (4%)
1種類の野菜でこれだけの栄養素が摂れる野菜は珍しいです。
モロヘイヤの凄さはその栄養素の豊富さですね。
夏に旬のモロヘイヤは夏バテに最適な食材と言えます!
モロヘイヤの簡単スープレシピ
夏バテしそうな時に手軽に栄養補給!
簡単に食べられるスープのレシピを一つご紹介しておきます。
材料(2人前)
・モロヘイヤ 30g(1/3束)
・卵 1個
・水 300cc
・固形コンソメ 1/2個
・塩コショウ 適量
・ごま油 小さじ1/2
・もみのり お好みで
作り方
1.モロヘイヤを軽くゆでて冷まし、包丁で細かく刻んでおく。
2.鍋で水を沸かし、コンソメ、モロヘイヤを入れ、塩コショウで味を整える。
3.溶き卵を流し入れ、火を止める。 ごま油と、お好みでもみのりを入れる。
コツ:モロヘイヤはあまり煮すぎないようにすると色が鮮やかに仕上がります。
まとめ
夏が旬のモロヘイヤ。
切っても切っても生えてくるほど生命力に溢れているので、栄養満点野菜。
夏バテしそうな時には、簡単スープで栄養補給しましょう。
さらに、ネバネバ成分が糖の吸収を抑え、ポリフェノールは肥満の予防にも
働いてくれます。
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