いちじくの栄養効果と効能 その嘘!?ホント!?

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夏から秋にかけて旬を迎えるいちじく。

庭木などでも見かけるので身近な果物です。

いちじくを木からもいだ時に果実から乳白色の液が出てくるところを見た事はありませんか?

なんだか普通の果物とは少し違っていて昔から健康に良さそうなイメージがありませんか?

いちじくには「不老不死の果実」などという異名があります。

そこで、いちじくの栄養効果とその効能について文献調査によって検証してみました。

 

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いちじくの栄養

いちじくは1日に食べられる量として、果実1つと想定します。

その重量は約70g そして、皮は果実の15%くらいなので食べられる部分は60g

そこで、いちじくの生の60gあたりの栄養素を充足率のランキングで発表します。

ここでいう充足率とは、30歳未満の成人女性が1日に必要とする栄養量を補える割合を%で表したものです。

 

1位  モリブデン    (12%)

2位  食物繊維     (7%)

3位  葉酸       (6%)

4位  銅        (5%)

5位  カリウム    (4%)

5位  ビタミンE    (4%)

5位  ビタミンB6   (4%)

 

このような結果になりました。果物にしては食物繊維が豊富ですね。

モリブデンが一位ですが、あまりモリブデンが欠乏する人はいないようで栄養素としては注目されることは少ないです。 脂質や糖質の代謝にかかわっているようです。

その他、ビタミン、ミネラル類がバランスよく含まれていますが、

「不老不死の果実」というほど栄養満点でもありませんね。

まぁ、ビタミン・ミネラルに関しては果物としては一般的な栄養素ですね~。

 

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いちじくの効能効果

それでは、いちじくには栄養素意外の特別な成分があるのでしょうか?

いちじくは世界中で栽培されているので、研究の数も多くありました。

いちじくは人間が一番最初に栽培した果物とも言われ、様々な伝承効果があります。

 

いちじくの4大伝承効果

1.女性の更年期障害改善

いちじくには女性ホルモン(エストロゲン)に似た物質があり、女性ホルモンが急に減少することで生じる更年期障害に有効と言われています。

しかし、文献検索によって検証すると、女性ホルモンに似た物質のイソフラボンは果実に含まれているという報告はなく、いちじくの葉の含有量は報告されていました。

いちじくの果実にも含まれている可能性がありますが、おそらくごく少量でしょう。

よって、いちじくの果実での更年期障害改善は期待が薄いです。

イソフラボンを摂るなら納豆などの大豆食品で摂ったほうが効率がいいです。

 

2.抗がん

「いちじくにはベンズアルデヒドが含まれていて、抗がん作用がある」というもの。

確かに、いちじくの香りの成分の一つにベンズアルデヒドがあるようです。

ちなみに、ベンズアルデヒドは日本人は「桜餅の臭い」と表現します。

しかし、香りの成分の一つという時点で含有量は少量です。

抗がん作用についても文献検索を行いましたが、果実での報告はなく樹液の細胞実験ではがん細胞の増殖を抑える作用が報告されているだけでした。

 

3.便秘解消

イチジク浣腸のイメージなのか!?便秘解消は最も伝承が多いです。

伝承ではペクチンが多く含まれているので便秘によいとされています。

文献検索では、動物実験(ビーグル犬、ラット)での便秘解消効果が証明されていました。

Lab Anim Res. 2011 Dec; 27(4): 275–281.

Effects of Ficus carica paste on constipation induced by a high-protein feed and movement restriction in beagles

「高タンパク食と運動制限によって引き起こされたビーグル犬の便秘にたいするいちじくペーストの効果」

 

Food Chem Toxicol. 2012 Mar;50(3-4):895-902. doi: 10.1016/j.fct.2011.12.001. Epub 2011 Dec 9.

Effects of Ficus carica paste on loperamide-induced constipation in rats.

「ラットにおけるロペラミドによる便秘のいちじくペーストの効果」

文献の内容を見ると、いちじくのペーストをかなりの量で与えていたので、生のいちじく換算した場合どのくらいになるかは分かりませんでしたが、かなりの量に相当すると思われます。

実験で有効性を出そうとすると大量投与になってしまうのかも知れませんが、

便秘が気になる人が食生活に取り入れるには良いことですね。

因みに文献の中では食物繊維のうちセルロースが働いているだろうとされていました。

 

4.二日酔い防止

「いちじくの白い乳汁にはタンパク質分解酵素があり二日酔いに良い」などと言われているようです。

タンパク質分解酵素がいちじくには含まれている事は事実ですが、二日酔いとどう関係しているのかは不明です。

文献検索によると、ラットでの肝機能保護作用が報告されていました。

Int J Biol Macromol. 2016 Jun 5;91:554-559.

Antioxidant and hepatoprotective properties of dried fig against oxidative stress and hepatotoxicity in rats.

「ラットにおける酸化ストレスと肝臓障害に対する乾燥いちじくの抗酸化作用と肝機能保護特性」

この文献中ではエタノールによる肝機能障害が乾燥いちじくを食べる事でどれだけ抑えられるかを検証していました。 こちらも相当量を投与していますが、肝機能は回復していました。

それらの効果はタンパク質分解酵素の働きではなく、ポリフェノールなどの成分による抗酸化作用に由来すると考えられます。

お酒を飲んだ日だけいちじくを食べたからといって、二日酔いに良いのどうかまでは分かりませんが、いちじくは肝臓に優しい果物とは言えそうです。

 

まとめ

いちじくは歴史が古いので、様々な伝承があるようです。

栄養素からは、食物繊維が豊富な果物です。

伝承のうち、便秘解消と二日酔い防止は、まぁまぁ「ホント」でした。

更年期障害と抗がん作用については、葉や樹液なので果実としては「ウソ」です。

樹液にはタンパク質分解酵素が含まれているようで、面白い使い方で「イボ取り」の有効性を検証している論文もありました。

伝承や利用方法が多いのもいちじくの特徴かも知れませんね。

 

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