甘酒の栄養と効能の誤解!飲む点滴と呼ばれる本当の理由

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「甘酒」は健康効果が期待され、「飲む点滴」とも言われて始めています。

とてもインパクトのあるキャッチフレーズですが、日本の伝統的な発酵食品の一つです。

なぜ?「飲む点滴」と言われているのか?

甘酒の栄養効果を調べてみると、どうも誤解されてる部分があります。

「甘酒でダイエット!」などは、甘酒の栄養効果を正しく認識していないと逆効果になる可能性もあります。

 

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甘酒とは

甘酒は、麹菌によってご飯を発酵させた飲み物です。

「ご飯」と同量の「米麹」にご飯の3倍量の水を加え、60℃で8~10時間保温して作られます。

より手軽な作り方としては、酒粕を水で溶いて砂糖を加えるというものもあります。

ここでは、前者を本来の甘酒としています。

 

甘酒の栄養成分

甘酒は軽く湯呑に1杯の約100gが1食分になります。

甘酒に含まれる栄養成分を充足率の高いものからご紹介します。

(充足率:30歳以下の女性が1日に必要とする栄養素のうち何%を満たせるかの割合)

 

7% 0.05mg
マンガン 5% 0.17mg
亜鉛 3% 0.3mg
ビタミンB1 3% 0.03mg
葉酸 3% 8μg

 

他のビタミン・ミネラル類は充足率が2%以下と微量になっています。

甘酒ダイエットを勧めている記事には、いかにも栄養効果が高いような記載がありますが

実際には、甘酒で1食を代替できる程の栄養素は含まれていません。

栄養素で言うなら、玄米を1膳食べたほうがよっぽど必要な栄養素を摂取できます。

甘酒はカロリーが少ない(100gあたり約80kcal)と言われますが、それは水分が多いためです。

カロリーや栄養素だけから見ると、お粥と大差はありません。

 

なぜ?「飲む点滴」と言われるようになったのか?

「飲む点滴」=「栄養満点」 と思っていないでしょうか?

それは大きな誤解なのです。

 

点滴とは

そもそも点滴には栄養成分はほとんど含まれません。

一般的な「ソルデム3A」という点滴剤500 mlあたりの成分を見てみると

ブドウ糖 21.5 g
塩化ナトリウム 0.45 g
塩化カリウム 0.745 g
L-乳酸ナトリウム 1.120 g

となっており、ただの ”薄くて、あまじょっぱい水” なのです。

点滴は素早く体内に水分や最低限の栄養を届けるため、直接血管内に注入します。

完全な栄養成分を点滴でする場合は、特殊な点滴になります。

昔は、風邪を引いたらビタミン点滴をしていた経験から、「点滴」=「栄養満点」のイメージができたのかも知れません。

(ちなみに風邪に対するビタミン点滴の効果は現在では否定されています)

点滴の優れているところは、補給の早さです。

腸を経由せず直接体内に投与できるので、緊急の場合や入院中は点滴が使われます。

 

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甘酒の優れているところ

それでは、なぜ甘酒が「飲む点滴」と言われているのでしょうか?

甘酒は、麹菌が作る酵素によってご飯を文字通り溶かしてくれています。

例えばご飯の主成分「でんぷん」を「麦芽糖」や「ブドウ糖」に分解してくれています。

いわば、私たちの代わりに消化してくれている訳です。

そして、その生きた酵素ごと摂取できるので他の栄養素の消化吸収を助けてくれます。

「栄養素の消化吸収が良くなる」=「補給が早い」=「点滴」

となっている訳です。

 

甘酒ダイエットの間違いと正しい活用法

甘酒ダイエットは1食を甘酒に代替するというものが多いようですが、

甘酒の栄養成分でも触れましたが、甘酒には1食代替できるほど万能食ではありません。

1食を湯呑一杯ぶんの甘酒(100g)で置き換えること自体、無理があるようにも思えます。

それでは、甘酒の「補給が早い」利点をうまく活用できる方法はないのでしょうか?

忙しい現代人にもっとも適しているのが、「朝食」に利用する事です。

特に、「朝食は食べない」もしくは「食べられない」という人には最適です。

飲む点滴と言われるほど消化吸収の早い甘酒を朝食にすれば、

素早くエネルギー源を効率よく体内に届けることができます。

ブドウ糖は脳のエネルギー源です。寝ぼけた頭にエネルギーをいち早く届けられます。

朝食を摂ることによって1日の活動量も上がり、代謝量も上がると言われています。

忙しい朝に手軽に摂れる「甘酒」。

無理なく、健康的に活動量を上げてダイエット!

これこそが本当の甘酒ダイエットの活用法だと思います。

 

まとめ

甘酒のいいところは、栄養満点食材ではなく、発酵食品だという事です。

「甘酒を飲めば痩せる」だとか、「食事を甘酒だけにする」などは栄養学的には間違いです。

どうしても朝食が摂れないなら、せめて「甘酒」。

どうしても間食が我慢できないなら、チョコやケーキの代わりに「甘酒」。

これが正しい「甘酒」の利用方法です。

 

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